ブラックキャップやコンバットのような置き型のゴキブリ用毒餌は、交換の目安が約1年です(ホウ酸だんごのように約6か月の物もあります)。
つまり、最初の1つを置いた日が、その家の1年分の対策の起点になります。
何をどの順でそろえるかは、「まだ見ていない」「1匹見た」「何度も見る」の3つのうち、いまの家がどれに当たるかで決まります。
道具は、置いて待つ毒餌、入口をふさぐ物、出たときに使う物、部屋全体に使うくん煙剤の4つに分けて考えます。
置いて待つ毒餌や捕獲器は、どれも子どもやペットの手や鼻先が届かない所に置く道具です。
いまの家を、3つの状況のどれかに当てはめる
目安として、1週間のうちに2回以上、別の日に見かけたら「何度も見る」に入れます。
1匹だけなら「1匹見た」、まだ一度も見ていない家は「まだ見ていない」に入れます。
見かけたときは、部屋の名前と、床・壁・家具のどのあたりだったかを、スマホのメモに1行残しておくと、毒餌を置く場所を決めるときの手がかりになります。

| いまの状況 | 最初に買う物 | 次に足す物 | 急がなくてよい物 |
|---|---|---|---|
| まだ見ていない | 置き型の毒餌 | 排水口のふた、隙間テープ | くん煙剤 |
| 1匹見た | 置き型の毒餌、出たとき用のスプレー1本 | 入口をふさぐ物 | くん煙剤(何度も見るようになってから) |
| 何度も見る | くん煙剤と置き型の毒餌 | 入口をふさぐ物、粘着式の捕獲器(子どもやペットの届かない物陰に) | なし(全部を使う段階) |
まだ見ていない家と1匹見た家は、くん煙剤を買わなくても始められます。
くん煙剤は、部屋を閉め切って家族が出かける日を作る道具なので、何度も見る家で日程を決めてから買えば足ります。
反対に、何度も見る家でスプレーだけを買い足していくと、目の前の1匹を退治するたびに出費が増え、見えない所にいる分はそのまま残ります。
4つの道具の役目と、使う場所
置き型の毒餌は、見えない所にいる分に
毒餌(ベイト剤)は、ゴキブリが食べる餌に薬剤を混ぜ、容器に入れた物です。
置いた場所でゴキブリが食べるのを待つ道具なので、姿を見ない家でも先に置いておけます。
置く場所は、流しの下、冷蔵庫の下や横、洗面所や洗濯機のまわりのような、暗くて狭い所が中心です。
子どもやペットの手や鼻先が届かない所に置き、置き方は商品の表示と使用上の注意に従います。
同居する動物が犬や猫か、小鳥・観賞魚・ハムスターのような小さな動物かで気をつける点が変わるので、具体的に心配なことは獣医に相談します。
個数の目安は商品ごとに違い、10㎡(約6畳)あたり1〜2個、2〜4個のように箱に書かれています。
ブラックキャップとコンバットの比べ方と、子どもやペットがいる家での置き場所を含めた並べ方は、「ブラックキャップとコンバットの違い、毒餌剤の置き場所と使い方・交換の目安」にまとめています。
入口をふさぐ物は、外から入る分に
排水口のふた、ドアの下の隙間テープ、エアコンの配管まわりのパテ、ドレンホースの先に付ける防虫キャップが、入口をふさぐ道具です。

毒餌が家の中にいる分を受け持つのに対して、こちらは外から新しく入ってくる分を減らします。
ドアの下のテープや配管のパテは、付けたあとは、たまにひびやはがれがないかを見るくらいで足ります(排水口のネットは、汚れたら替えます)。
賃貸で、エアコンの配管の外側や外壁のような建物の外側に手を入れるときは、先に管理会社に聞きます。
出たとき用は、スプレー1本と捕獲器
目の前に出た1匹には、殺虫スプレーを使います。
冷やして動きを止めるタイプのスプレーもありますが、床・壁・家具にはかけられないと表示された物なので、使える場面は限られます。
近づきたくない人や、薬剤をまきたくない部屋には、粘着式の捕獲器を置いて待つ方法もあります。
捕獲器も、子どもやペットの手や鼻先が届かない物陰に置きます。
スプレー缶の置き場所は、コンロの横や日の当たる窓辺のような、40℃以上になりうる所を避けます。
缶の表示にも、高温になる場所に置くと破裂のおそれがあると書かれています。

スプレーと捕獲器の選び分けは、「ゴキブリが出たときの退治グッズ、ゴキジェットなどのスプレーと、冷やすタイプ・粘着式の捕獲器の選び分け」で扱っています。
くん煙剤は、何度も見る家の「仕切り直し」に
くん煙剤(バルサンなど)は、煙や霧を部屋じゅうに行き渡らせて、家具のすき間に隠れている分まで薬剤を届ける道具です。
使う日は部屋を閉め切り、人もペットも外に出て、火災報知器を覆う準備がいります。
部屋がいくつかある家なら、同じ日に全部の部屋で使うのが基本で、1部屋だけ使って終わりにしないようにします。
2〜3週間あけてもう一度使う前提の商品もあり、その場合は空ける日が2回分いります。
準備と手順は、「バルサンの使い方と準備、煙・水・霧タイプの違いと、火災報知器・ペット・賃貸での注意」で順に追っています。
そろえる順番は「置く→ふさぐ→備える」、くん煙剤は日を決めて
台所から先に、流しの下と冷蔵庫まわりに置きます。
置いた日を箱に書くと、1年後の交換の日が分かります。
排水口、玄関ドアの下、エアコンの配管まわりの順に見て、すき間があればふさぎます。
スプレー1本と、使い捨ての手袋とポリ袋を、台所の近くの同じ場所にまとめます。
閉め切る時間と換気の時間を合わせて、半日ほど空けられる日を選びます。

何度も見る家で、くん煙剤も毒餌も使う場合は、くん煙剤→換気と掃除→毒餌を置く、の順にします。
ブラックキャップやコンバットの表示には「本品やその周辺にスプレー等の薬剤をかけない」とあるので、先にくん煙剤を済ませれば、毒餌に薬剤がかかるかどうかで迷わずに済みます。
すでに毒餌を置いている家でくん煙剤を使うときは、毒餌とくん煙剤の両方の表示を読み、扱いが書かれていなければ、パッケージにある相談窓口に聞いてから使います。
始める時期は、暖かくなる前の3月ごろが目安
冬のあいだ家の外でじっとしていた分が、暖かくなって動き出す前の時期です。
このころに玄関やベランダへ屋外用の毒餌を置き、室内の毒餌も新しくしておけば、出始める時期に道具がそろった状態で迎えられます。
目安として、室内の毒餌の交換日を3月ごろにそろえると、毎年同じ月に入れ替えればよくなり、交換を忘れにくくなります。
秋になっても見かける日はあるので、涼しくなったからといって、夏の終わりに毒餌を片づけないようにします。
冬に家の中で見かけたときの考え方は、「ゴキブリの卵・巣・侵入経路を見つけたときの対処と、入口をふさぐ道具」に書いています。
戸建て・集合住宅・一人暮らしで変わるところ
戸建ては、家の外側にも置く
戸建てでは、玄関、勝手口、ベランダ、エアコンの室外機、プランターのまわりが外からの入口や隠れ場所になります。
こうした所は雨や水の影響を受けやすいので、毒餌は屋外用と書かれた物から探します。

室内用を使うなら、置き場所が箱の表示にある「水のかからない場所」に当たるかを確かめます。
雨に強い作りをうたう屋外用でも、直接雨がかからない場所に置く前提になっている商品があるので、置く前に表示を読みます。
集合住宅は、排水口と玄関から
集合住宅の上の階では、排水口、玄関ドア、ベランダのような、外や共用部とつながる所から先に手をつけます。

ベランダにエアコンの室外機がある部屋は、室外機のまわりにも屋外用の毒餌を置けます。
共用の廊下やベランダの排水溝には自分で物を置いたり貼ったりせず、気になるときは管理会社に伝えます。
くん煙剤を使うときは、部屋の火災報知器が建物の設備につながっていることがあるため、管理会社に使う日を伝えて、報知器の扱いを聞き、その指示に従います。
一人暮らしは、台所の2か所から

入居した日にそろえる物の全体は、「一人暮らし・賃貸で最初にそろえる害虫対策グッズ、少ない費用と置き場所で足りる最小セットと月別の準備」に並べています。
1匹だけ見た日、引っ越した日
- 1匹だけ見ました。くん煙剤まで使ったほうがいい?
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1匹なら、まず毒餌と入口ふさぎで足ります。
そのあと「1週間に2回以上」見かけるようになったら、くん煙剤の日を決めます。
- 引っ越し先の流しの下に、前の住人が置いた毒餌が残っていました。
-
いつ置いた物か分からない容器は、効き目の期間が切れている前提で回収し、新しい物に置き替えます。
回収した容器は袋にまとめ、住んでいる市区町村の分け方に合わせて出します。
- 毒餌は、何個入りの箱を買えばいい?
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置く場所の数で数えると、ワンルームなら台所に2つ、洗面所とトイレに1つ、玄関に1つの4個前後です。
ブラックキャップなら12個入りなので、1箱で足ります。
コンバット 1年用のように4個入りと8個入りがある物は、置く場所の数に合わせて箱を選び、余った分は未開封のまま保管して、見かける場所が増えたら足します。
- 毒餌を置いた場所の近くで、スプレーを使ってもいい?
-
毒餌や、その周りには直接吹きかけないようにします(毒餌の表示にある注意です)。
毒餌のそばによく出るなら、そこには粘着式の捕獲器を置き、スプレーは毒餌のない場所で使う、と分けておくと迷いません。
捕獲器も、子どもやペットの手や鼻先が届かない物陰に置きます。
今日のうちにできることは、状況ごとに1つずつです。
- まだ見ていない家: 流しの下に毒餌を1つ置き、箱に日付を書く
- 1匹見た家: 見かけた場所に近い暗いすき間に毒餌を置き、スプレーを台所の近くに置く
- 何度も見る家: 家族の予定を見て、くん煙剤を使える半日を決める






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