食卓の果物かごの上を、小さな虫が2〜3匹ふわふわ飛んでいる。
手で払っても、少しするとまた戻ってくる。
このとき買う物は、置いて虫が入るのを待つ容器か、見えている虫に吹くスプレーかの2つに分かれます。
果物かごやごみ箱のまわりで飛ぶ虫なら、先に置く物から始めて、群れが見えたときだけスプレーを足す、という組み合わせが基本です。
置き型・吊るす・ふた用・スプレー・粘着式の違い
ドラッグストアのコバエ用の棚には、形の違う道具が並びます。
大きく分けると5種類です。
しくみと向く場所を並べると、次のようになります。
| 形 | しくみ | 向く場所 | 向かない場面 |
|---|---|---|---|
| 置き型 | においで誘い、容器の中に閉じこめる | 台所、ごみ箱のまわり、シンクの脇 | 浴室のチョウバエ、鉢のキノコバエ(対象外と書かれた物がある) |
| 吊るすタイプ | 置き型と同じしくみを、吊るして使う | 台の上に置く場所がない台所 | 子どもが手を伸ばして届く高さ |
| ごみ箱のふた用 | ふたの裏に付けて、ごみ箱の中で使う | ふた付きのごみ箱 | ふたのない袋やかご |
| スプレー | 飛んでいる虫に直接吹く。元になる場所に先に吹くこともできる | 群れが見えているとき、排水口や三角コーナー | 水槽のある部屋、食器や食べ物のそば |
| 粘着式(シート・リボン) | ねばる面にとまった虫を捕る | 鉢のまわり、窓辺 | 子どもやペットがさわれる場所、髪や服が触れる高さ |
置き型とふた用は、ショウジョウバエとノミバエを対象にした物が並んでいます。
コバエがホイホイやコバエがポットンも、対象はこの2種類です。
浴室や洗面所で壁に止まっている虫や、鉢植えのまわりの虫なら、置き型を買う前に、種類を見分けるところから始めます。
4種類の見分け方は「コバエの種類(チョウバエ・ショウジョウバエ・ノミバエ・キノコバエ)の見分け方と、発生源別に選ぶ道具」に表でまとめています。
置き型を置く場所と個数
置くのは、見かけた場所のすぐそば
置き型は、においで虫を寄せる道具です。
台所の真ん中に1つ置くより、果物かごの横、ごみ箱の脇、シンクの水切りかごの近くのように、虫が飛んでいた場所のそばに置きます。

個数は、見かける場所の数で決める
果物かごとごみ箱が離れているなら、2か所に1つずつです。
コバエがホイホイには1個入りのほか、2個入・3個入もあります。
台所とは別に、リビングの観葉植物のそばでも見かけるなら、そちらは置き型ではなく、鉢のまわり用の道具を考えます。
吊るすタイプは、置く台がない台所に
調理台が狭く、ごみ箱の横にも置ける平らな場所がないときは、吊るすタイプが候補です。
コバエがポットンには、置き型のほかに吊るタイプがあります。
吊るす位置は、子どもが手を伸ばして届かず、調理中に頭や手が当たらない高さにします。

ごみ箱そのものが元なら、ふたの裏に
生ごみを入れるごみ箱のふたを開けるたびに虫が飛び立つなら、容器を横に置くより、ごみ箱の中で働く物が合います。
KINCHOのコバエコナーズ ゴミ箱用は、ごみ箱のふたに付けて使う物で、対象はショウジョウバエとノミバエです。

ふたのないごみ箱や、袋をかごに掛けただけの入れ物には使えないので、先にふた付きのごみ箱に替えるところからです。
スプレーを使うとき
群れが見えているときは、直接吹く
ごみ箱のふたを開けたら何匹も飛び出した、というときは、置き型の効き目を待つより、群れに直接吹くスプレーが向いています。
KINCHOのコバエがいなくなるスプレーは、対象に4種類すべてが書かれ、群がっているコバエに直接吹く使い方ができます。
人や食べ物、食器に向けて吹かないこと、吹く前に噴射口の向きを見ること、吹いている間はほかの人を部屋に入れないことが使い方の前提です。
元になる場所に、先に吹いておく
同じスプレーは、ごみ箱・三角コーナー・排水口のまわりに先に吹いておくと、約4週間発生を抑える使い方もできます。

置き型と同じ台所で使う場合、置き型のすぐそばで吹いてよいかは、両方の表示を読んで決めます。
書かれていなければ、置き型から離れた場所で吹くのが無難です。
部屋全体に向けて吹くタイプ
虫に直接向けるのではなく、部屋の空間に向けて吹いて、部屋中のコバエを減らすタイプもあります(KINCHOのコバエムエンダーなど)。
台所とリビングがつながった部屋で、どこにいるか分からないまま何匹も飛んでいるときの選択肢です。
部屋の広さに対して何回押すかは商品ごとに決まっているので、部屋の広さと表示を見比べてから使います。
吹く前に、食べ物・食器・ペットの水や餌の器は部屋の外に出すか、ふたをします。
観賞魚の水槽がある部屋では使わないと書かれたスプレーがあります。
小鳥や小さな動物を放している時間も、スプレーは使わない時間にします。
スプレーは子どもに使わせず、子どもの手の届かない所にしまいます。
浴室や流しの下のような湿気の多い所に置きっぱなしにしない(缶がさびて破裂するおそれがある)と書かれた物もあります。
粘着式のシートやリボンを使うなら
天井から下げる粘着リボンや、窓辺に立てる粘着シートは、薬剤を吹かずに、とまった虫を捕る道具です。
とまった所で捕る道具なので、虫が飛び回る通り道や、とまりやすい窓ガラスの近くに置きます。

ねばる面は、髪の毛・服・ペットの毛にもくっつきます。
人が通る動線の低い位置や、猫が飛び乗る棚の上は避け、小さな子どもが手を伸ばしても届かない場所にします。
食卓の真上のように、捕れた虫が食べ物の上に落ちかねない所にも下げません。
場所ごとに、どの道具を組み合わせるか
同じ家の中でも、場所によって合う道具は変わります。
- シンクのまわり: 置き型1つ。排水口のぬめりは掃除で落とす
- 生ごみのごみ箱: ふた付きに替えて、ふた用を付ける。群れが出たらスプレー
- 食卓の果物かご: 果物を冷蔵庫に移し、かごの横に置き型
- 浴室・洗面所: 置き型は使わず、排水口の掃除と、チョウバエが対象に書かれたスプレーや泡
- 観葉植物の鉢: 受け皿の水を捨て、鉢のまわりに粘着式
台所で1つ、と決めて買うなら、置き型から始めます。
台所以外でも見かけるようになったら、その場所に挙げた道具を1つずつ足していきます。
食卓のそばでスプレーを使うときは、先に食べ物と食器を片づけてから吹きます。
自作のトラップを使うなら
市販の容器がすぐに手に入らない夜は、家にある物でトラップを作る方法もあります。
効き目は材料や置き方で変わるので、市販品が使えないときの補助と考えます。
よく紹介される作り方: 浅い容器に、めんつゆと水を入れ、台所用洗剤を数滴たらす
向いている虫: 発酵したにおいに寄るショウジョウバエ。
浴室のチョウバエや鉢のキノコバエには向かない
捨て方: 使った液は排水口に流さず、紙に吸わせてごみに出す(流すと排水口に卵が残るおそれ)
置く場所: 子どもやペットが倒したり、なめたりしない所。
においでゴキブリが寄ることもあるので、夜のあいだだけにする
置いてからの「いつまで」と「捕れない」
- いつまで置いておけばいいですか?
-
コバエがホイホイは、使い始めてから約1か月が効き目の目安です(使う場所の環境で変わります)。
期間の書かれていない商品は、箱の表示を見ます。
期間を過ぎた容器は外して、虫がまだ飛んでいれば新しい物に替えます。
- 置いても、何も捕れません。
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考えられる原因は3つです。
種類が対象外(浴室のチョウバエ、鉢のキノコバエ)、置き場所が虫のいる所から離れている、生ごみや果物など、容器より強いにおいの元が近くに残っている、のどれかです。
片づけてから、虫を見かけた場所のすぐそばに置き直します。
- 使い終わった容器は、どう捨てますか?
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中身を取り出さずに、住んでいる市区町村の分け方に従って捨てます。
中のゼリーや液は、排水口やトイレに流さないでください。
- 犬や猫がいる家でも、置き型を使えますか?
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置き型の表示には、ペットが遊んだり、誤って食べたりしないようにという注意があります。
犬や猫の鼻先や前足が届かない、扉の中や高い棚に置きます。
台に飛び乗る猫がいる家で、届かない場所が見つからなければ、置き型はやめて、生ごみの片づけとふた付きのごみ箱を先にします。
かじった跡を見つけたら、箱に書かれた成分名を獣医に伝えて相談します。
- 来年の分を、いま買っておいてもいいですか?
-
しまうなら、直射日光と高い温度を避けた涼しい所で、子どもの手の届かない棚にしまいます。
箱は捨てずに残すと、使うときに注意書きを読み返せます。
コバエの多い時期は、暖かくなってから夏にかけてです。
来シーズンに向けて買い置きするなら、置き型は台所で飛び始めてから開けると、効き目の期間を無駄にしません。
置いた容器の中が、しばらくたっても空のままなら、置き場所より先に虫の種類を疑います。
止まっていたのが浴室の壁や鉢のまわりなら、買い直すのは置き型ではなく、その場所に合った道具です。






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